屋根リフォームにおいて、耐久性とデザイン性に優れたガルバリウム鋼板(ジンカリウム鋼板)を選択する方は非常に多いです。
その施工方法にはいくつかの種類があり、なかでも「かん合式」と「オーバーラップ式」は広く採用されています。また、専用ビスを用いて固定する「インターロック式」も選択肢の一つです。
今回は、ガルバリウム鋼板屋根の特徴を詳しく解説し、最適な施工方法を選ぶための情報をお話ししていきます。
h2:ガルバリウム鋼板とは?
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛の合金メッキ鋼板のことで、従来のトタン屋根に比べて耐久性が高く、軽量であることが特徴です。
金属でありながら錆びにくく、耐用年数が長いため、現在は屋根材として広く採用されています。
また、デザインのバリエーションも豊富であり、住宅の外観に合わせて選べる点も魅力の一つです。
h3:ジンカリウム鋼板との違い
屋根リフォームにおいて、しばしば「ガルバリウム鋼板」と「ジンカリウム鋼板」が比較されることがあります。
実は、どちらもほとんど同じもので、商標登録しているメーカーによって呼び方が異なっているのです。
h3:ガルバリウム鋼板屋根のメリット
ガルバリウム鋼板(ジンカリウム鋼板)の屋根には、以下のようなメリットがあります。
- 耐用年数が長い
- 軽量
- ひび割れしにくい
- デザイン性に優れる
- メンテナンスコストが安い
- 断熱性・遮音性が高い
ガルバリウム鋼板は非常に軽量な屋根材です。建物の構造に負担をかけることなく施工できるため、屋根リフォームに適しています。また、地震や台風などの被災時に、割れたり落下したりする危険性が低いのもメリットといえるでしょう。
耐久性にも優れており、耐用年数は通常25〜40年でメンテナンスの手間とコストも軽減されます。
さらに、断熱材一体型や石粒付き金属屋根材を選択すれば、遮音性・断熱性を向上させる効果が期待できるでしょう。石粒の高級感あるデザインも魅力です。
h2:屋根工法の種類と特徴
ガルバリウム鋼板屋根の施工方法にはいくつかの種類がありますが、ここでは代表的な「かん合式」と「オーバーラップ式」について説明します。

h3:かん合式
かん合式は、1本のビスで屋根材を野地板に固定する工法です。
屋根材同士を「かん合(かみ合わせ)」させるのが特徴で、ビスで固定した屋根材の上に引っ掛けるように2枚目を重ね葺いていきます。
屋根の表面にビスが出ないため、すっきりとした見た目が魅力です。
h3:オーバーラップ式
[1] オーバーラップ式は、屋根材を2本のビスで固定する工法です。石粒付ガルバリウム鋼板はオーバーラップ構造の製品が多い傾向にあります。
製品にもよりますが、かん合式よりもオーバーラップ式の方が空気層が分厚いため、断熱効果が高いようです。
また、部分的な交換が比較的容易なので、補修の際にも費用や手間がかかりにくい点はメリットといえるでしょう。
h4:インターロック式
インターロック式は、メーカー独自の工法で専用ビスを2本用いて固定します。
屋根材同士をロックするように組み合わせる構造を持ち、高い耐風性を確保できるのが特徴です。
h2:ガルバリウム鋼板の屋根リフォームについて
屋根リフォームにおいて、軽くて安いガルバリウム鋼板は圧倒的人気を誇ります。
ここでは、アイビーリフォームの施工事例とともに、屋根リフォームの方法を2つご紹介します。
- 葺き替え工事
- カバー工法
h3:葺き替え工事の施工実績
葺き替え工事とは、既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材を施工する方法です。屋根材だけでなく、必要に応じて野地板や防水シートといった下地も新しくします。




強風によって剥がれてしまった瓦屋根。安心して生活できる軽量ガルバリウム鋼板に葺き替えました。
h3:カバー工法の施工実績
カバー工法は、既存の屋根材を残し、その上に新しい防水シートと新しい屋根材を設置する工法です。ただし、瓦屋根ではカバー工法ができません。
また、建物構造にかかる重量負担を減らすために、ほとんどのケースで軽量な金属屋根を使用します。





前回は塗装を行なった屋根も、築20年経ち、スレート瓦がだいぶ劣化していました。高耐久の防水シートと新しい屋根材で見違えるほど美しい外観に。
h2:まとめ
ガルバリウム鋼板の屋根材は、軽量でデザイン性にも優れているため、屋根リフォームの際に最もよく採用されています。とくにジンカリウム鋼板は、石粒のあたたかみのある風合いが魅力です。
かん合式やオーバーラップ式などの工法がありますが、いずれもビスを正確な位置に打つ技術と丁寧さが求められます。 アイビーリフォームは、創業以来50年を超える外装(外壁塗装・屋根工事)の専門店です。神奈川県(厚木市・愛川町・伊勢原市・平塚市)で外装リフォームを検討している方は、お気軽に無料見積りをご依頼ください。