外壁のひび割れを補修する方法|劣化サインと塗装のすすめ

外壁にひび割れを発見したら、放置しておいていいものなのか、それとも補修しないといけないのか、悩む方も多いかと思います。

実際問題、「構造クラック」と呼ばれる重度のひび割れの場合は、発生原因が建物構造にある可能性もあるので早急に業者へ相談するようにしましょう。

今日は、ひび割れが起こる原因と見分け方、そして補修方法を解説していきます。

外壁にひび割れ(クラック)が起こる原因

外壁にひび割れ(クラック)が起こる場合、以下のような原因が考えられます。

  • 外壁塗装の経年劣化
  • 外壁塗装の施工不良
  • 地震などによる建物の振動
  • 地盤沈下などの建物の歪み
  • 強風など外的要因

ひび割れの最も多い原因は、外壁塗装の経年劣化です。紫外線の影響などにより塗装が劣化し、ひび割れが発生します。

また、塗装工事の乾燥時間が不適切だったり、塗料と外壁の相性が悪かったりすると、ひび割れてしまうこともあるでしょう。

もし外壁塗装工事をして数ヶ月〜1年以内にひび割れが生じた場合には、施工不良の可能性があるので、外壁塗装を依頼した業者に問い合わせてみてください。

そのほか地震などの自然災害や、物が外壁にぶつかることで、ひび割れができることもあります。

外壁のひび割れを放置するリスク

外壁のひび割れを長期間放置すると、雨漏りや害虫被害のリスクが高まります。

まず、外壁塗装には防水機能があるので、ひび割れの隙間から雨水が侵入し、雨漏りや建物内部の腐食を引き起こすかもしれません。

そして木造住宅の場合、木材が湿気でカビたり、シロアリが発生したりする可能性があります。

ひび割れを見つけた際には、できるだけ早く専門業者に相談するのがおすすめです。

補修が必要なひび割れの種類と見分け方

ひび割れの程度や原因によって種類があり、補修の緊急性も異なります。

基本的には専門家に調査してもらい、ひび割れの種類に応じた補修や修繕工事をしてもらうことが大切です。

ヘアークラックは軽度なひび割れ

ヘアークラックとは「幅0.3mm以下、深さ4mm以下」の微細なひび割れのことを指します。外壁塗装の表面だけがひび割れてしまっている状態です。早急に補修する必要はありませんが、症状が悪化する前に塗装業者に相談しましょう。

基本的には、経年劣化による症状です。紫外線などの影響によりコンクリートやモルタルが乾燥することで、収縮や膨張を引き起こし、塗膜がひび割れてしまいます。

ただし、塗装後1年以内の短期間にひび割れているようなら、塗装工事中の乾燥不足が原因かもしれません。

構造クラックは危険度の高いひび割れ

構造クラックとは「幅0.3mm以上、深さ5mm以上」の大きめのひび割れを指します。これは、外壁の内部にまでひび割れが到達している可能性があり、早急に対処が必要です。

発生原因はいくつか考えられますが、地震や地盤沈下など建物自体の歪みが影響しているかもしれません。さらに、建物の内部構造や設計にミスがあるケースもあるので、慎重に調査をすすめる必要があります。

構造クラックは、建物の構造自体に原因がある可能性もあるため、放置するのは危険です。速やかに点検や補修を行ないましょう。

その他のひび割れ

その他、外壁にみられるひび割れの種類を解説します。

乾燥クラック

乾燥クラックは、モルタルの外壁に多くみられる極めて小さなひび割れです。塗料を乾燥させる過程において、壁材の水分が蒸発し、乾燥と収縮を繰り返すことで発生します。

縁切れクラック

縁切れクラックは、塗料のつなぎ目部分にできるひび割れです。塗装工事が天候などの影響により中断した際に、その続きから塗装をしたつなぎ目部分にひび割れが発生してしまうことがあります。

開口クラック

開口クラックは、窓枠や玄関扉などの開口部周辺に発生する、斜め方向のひび割れです。開閉時に建物が受ける揺れや歪みによるものなので、根本的な原因の排除は難しいかもしれません。

外壁のひび割れを補修する方法

外壁のひび割れは、正しい補修をしないとひび割れが再発する恐れがあるので、プロに依頼して補修してもらうことが望ましいです。

新築から数年の保証期間内であれば、建てた業者に依頼することで保証対象として対応してくれる可能性があります。

そして、前回の外壁塗装から10年以上経っている場合は、塗装の経年劣化が原因かもしれません。部分的に補修しても、またすぐに別の箇所がひび割れてしまうため、外壁塗装の塗り替えがおすすめです。

塗膜のみにひびが入った0.3mm以下のヘアークラックであれば、そのまま塗装したり、シーリング材で補修をしたりします。

クラック幅が0.3mm以上の場合には、電動工具で補修箇所を整えるUカットシール工法などを施します。

まとめ

外壁のひび割れをそのまま放置してしまうと、雨漏りや害虫被害が発生してしまうかもしれません。

ひび割れを見つけたら、正しい補修方法を提示してくれる専門知識を持った業者に依頼することが大切です。 アイビーリフォームには、一級塗装技能士をはじめとする有資格者の経験者が在籍しています。神奈川県(厚木市・愛川町・伊勢原市・平塚市)で創業50年以上の外装専門店なので、安心してご相談ください。


今すぐお電話をする