DIYが趣味という方の中には、「外壁塗装も自分でできるんじゃないか？」と思う方もいらっしゃるはずです。
外壁塗装は、家の外観を美しく保ち、建物を雨風や紫外線などから守る役割があります。塗装の効果を十分に発揮するためには、正しいやり方で外壁塗装のDIYを行ないましょう。
今日は、DIYで外壁塗装をする手順と注意点についてお話ししていきます。
外壁塗装はDIYできる？
築30年〜40年経つお宅では「昔は家族総出で塗っていた！」という話も聞くので、DIYで外壁塗装を行なうことは不可能ではありません。
ただし、外壁塗装は安全対策・知識・技術が必要になってくるので、不安を感じる方は無理せず専門業者に依頼するのをおすすめします。
下準備・手順を正しく行なえばDIYは可能
失敗せず美しく仕上げるためには、DIYの前にしっかりと事前調査や下準備をすることが大切です。
初めて自宅の外壁塗装をする場合は、「外壁の劣化状態」「塗料の乾燥時間」「均一に塗装するための技術的な方法」などを作業前に確認しておきましょう。
例えば、外壁にひび割れがあるようなら、先に補修をする必要があります。
また、DIYの道具は使いやすさで選ぶのがおすすめです。道具に頼ることで、不慣れな作業でも効率よく進めることができます。
全体塗装はDIYのハードルが高い
DIYで外壁塗装の全面工事を行なうのは、素人にはかなりハードルが高いです。
まず、家の外壁全体を囲うように足場を設置します。足場は金属製のパイプと踏み板で組み立てるので、DIYの場合も業者に依頼するのが一般的です。
外壁塗装は高所での作業となるため、足場があることで安全にきちんと塗ることができます。
また、塗装初心者の場合、塗料の塗り方にムラが出やすく、仕上がりが悪くなる可能性も高いです。全体塗装のケースは特に、塗料に関する知識が豊富なプロに任せた方が安心でしょう。
外壁塗装を自分でやる方法
それでは、外壁塗装のDIYをする方法を紹介していきます。
外壁塗装の手順
自分で外壁を塗装するときも、基本的には業者に依頼するのと同じ手順で行ないます。
①足場組立（飛散防止ネットの設置）
②外壁の洗浄
③下地処理・養生
④塗装（下塗り・中塗り・上塗り）
⑤足場解体（飛散防止ネットの撤去）
まずは作業をするための足場を設置したら、外壁の汚れや古い塗膜を高圧洗浄機などで落としていきます。外壁に補修箇所があれば修繕しましょう。
塗料がついてほしくない窓のサッシなどに養生をし、塗装を始めます。通常、外壁塗装では「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りを行ないます。都度しっかりと乾燥させるのがポイントです。
最後に、足場の解体をして完了です。
用意するもの
外壁塗装のDIYで用意するものは以下の通りです。
・足場
・飛散防止ネット
・高圧洗浄機、バケツ、ブラシ、中性洗剤
・シーリング剤、シーリングガン、サンドペーパー
・養生シート、養生テープ
・ローラー、ハケ
・塗装用に使用できるバケツ
・下塗り用塗料
・上塗り用塗料
足場や飛散防止ネットは業者に相談して設置するのがおすすめです。また、業者が行なう外壁の洗浄では高圧洗浄機を使うのが一般的ですが、軽度な汚れはブラシでも落とせます。
美しく仕上げるために、シーリングなどの補修が必要な箇所は直し、塗料がついてほしくない部分にはきちんと養生をしましょう。
塗料は下塗り用（下地）と上塗り用（仕上げ塗装）の2種類を用意してください。下塗り用があることで、下地と仕上げ塗料の密着性を高めることができます。
塗装のポイント
広範囲にわたる外壁塗装は、一般的に「吹付け工法」と「ローラー工法」の2種類の塗り方で行なわれます。
スプレーで吹き付けると広範囲を短時間で塗装できますが、塗料の無駄が生まれやすく、ローラーで塗るよりも多くの塗料が必要です。
ローラーや刷毛を使う場合は手作業なので、時間はかかりますがきれいに仕上げることができます。
塗装をする際は、「上の方から塗る」「均一に塗る」「乾燥時間を守る」という点がポイントです。
まとめ
ここまで、外壁塗装のDIYについて解説してきました。DIYを成功させるためには、時間と手間がかかることを念頭に置き、下準備と正しい手順で塗装を行なうことが大切です。
また、高所作業には危険がつきものなので、DIYでも足場の設置が必須です。
外壁塗装で使用する塗料は希釈率や乾燥時間が決まっています。知識があまりないと失敗するリスクが高まるので、DIYに挑戦する前に一度地元の塗装業者に相談するのがおすすめです。
私たちアイビーリフォームは、神奈川県を中心に外壁塗装や屋根工事を通して、お家を大切に住み続けるお手伝いをしています。
「DIYで外壁塗装を始めたけど、思ったよりも大変で・・・」
「実際やってみたら、難易度が高くて心が折れてしまった」
このような場合も、その後の塗り替え計画について、相談しながら進めていきましょう。
