「外壁塗装の前に物置は移動させた方がいいですか?」というご質問にお答えします。
ずばり!移動できる物置は「最低でも外壁から20cm〜30cm離した方がいい」です。しかし、大きな物置は簡単に移動できなかったり、固定されていたりすることもありますよね。
そこで今日は、外壁塗装時の物置の扱い方と、安全に移動させる手順についてお話ししていきます。
外壁塗装前に物置を移動させる必要性
外壁塗装ではお家を囲むように足場を組み立てます。この足場は、塗装工事の作業スペースであり、職人の安全を守るためにも必要です。しかし、物置があると足場設置の妨げになるかもしれません。
また、塗料がまわりに飛び散らないように飛散防止シート(養生シート)で足場を覆うのですが、シートの内側に置いてある物には塗料が付着するリスクが高まります。
加えて、お家と物置がぴったり接している場合、その部分の外壁塗装ができなくなるので注意が必要です。
外壁塗装で移動させた方がいい物置とは
お家にある物置は、必ずしも移動させなければならないわけではありません。外壁塗装を行なう際、物置がある位置によって移動させるか判断しましょう。
・外壁と密着している物置
・足場設置の妨げになる物置
移動させた方がいいケースを具体的に解説します。
外壁と密着している物置
外壁と物置の間に隙間がないと、物置裏の外壁部分に塗装ができなくなってしまうので移動をお願いしています。
できれば外壁と物置の距離は、最低でも20cm〜30cm以上空いているのが理想です。10cm程度のスペースがあればローラーや刷毛で塗装できる場合もありますが、施工品質を保つためにも人が入れるぐらいの隙間があるといいでしょう。
足場設置の妨げになる物置
外壁塗装工事において、職人の安全と美しい仕上がりのために、足場の設置が必要不可欠です。物置が足場の設置を妨げる位置にあるときには、移動をお願いしています。
基本的には、足場の外側に物置がくるように、外壁から1m以上離した場所に移動させましょう。敷地内にスペースがなく1m以上離せない場合は、足場の内側にくるように物置を移動させます。
物置の移動場所に悩んだら、事前に足場の位置を塗装業者に聞いておくと安心です。
物置はいつ・誰が移動させる?
塗装作業や足場設置の妨げになる物置があるとき、どのタイミングで誰が移動させるのか悩まれるかもしれません。
足場設置の前日までに移動させる
外壁塗装工事は足場の組み立てから始まります。物置の移動は、足場設置の前日までに行ないましょう。
足場設置の当日は多くの資材を搬入させるため、事前に物置を移動させておかないと置き場所に困ってしまうかもしれません。
また、当日物置を移動させた場合、その分スケジュールが遅れる可能性もあります。
基本はご自身で移動させる
物置などの私物は、破損やトラブルを防ぐためにも、お客様自身で移動させた方がいいでしょう。
しかし、大きな物置などは自力で移動させられないこともあるかもしれません。困ったときは、早めに業者に相談してみてください。
ただし、塗装業者がサービスで物置を移動させてくれる場合、あくまでも保証対象外になります。もし移動中に傷つけてしまっても、修理費の請求はできない可能性が高いです。
物置を移動させる手順とコツ
物置を移動させる手順とコツを紹介します。
①物置の中身を取り出す
できるだけ物置の中に収納されているものを取り出しましょう。移動中に中身が飛び出たり、壊れるのを防ぎます。また、軽くなることで運びやすくなります。
②物置が固定されていないか確認する
地震などに備えて、地面に固定されている物置もあります。金具で固定されているものは取り外します。設置業者でなければ外せない場合もあるので事前に確認が必要です。
③物置周辺を整理する
物置を移動させるための通路を整理し、移動先のスペースを確保します。
④傾かないように移動・設置する
物置はできるだけ傾けずに移動させます。水平に設置しないと扉が開かなくなってしまうこともあるので注意しましょう。物置を安全に移動させるために、台車やジャッキなどの使用もおすすめです。
まとめ
外壁近くにある物置のほか、塗装作業の妨げになるプランターや日除けのすだれなどがあれば、塗装の前に移動させる必要があります。
基本的に私物の移動は、お客様ご自身で足場設置の前日までに行なわなければなりません。しかし、大きな物置など移動が難しい場合は、事前に塗装業者に相談してみましょう。 ご不明な点やご相談がある場合は、アイビーリフォームまでお気軽にお問い合わせください。