外壁塗装は、2週間〜3週間程度の工期がかかります。
最初に建物を囲うように足場を組むため、思ったよりも大掛かりな工事に感じる人もいるでしょう。
もし何の説明もないまま工事が始まれば、近隣住民の方は不安を抱き、トラブルへと発展してしまうかもしれません。
今回は、外壁塗装工事のよくある近隣トラブルと、トラブルにならないために大切なことをお話しします。
外壁塗装でよくある近隣トラブル
塗装工事中は業者の車が頻繁に出入りしたり、足場設置の音や塗料の臭いがしたりと、近隣住民にとってストレスに感じやすいことが多く発生します。
業者の車が道を塞いでしまう
外壁塗装業者の車の出入りによって、道路が使いづらくなるケースがあります。
とくに、足場の組立では大きな道具を運ぶので、トラックが一時的に駐車することもあるでしょう。
周辺の道路が狭い場合は、通行の邪魔にならないところに車両を停めてもらったり、通勤・通学時間を避けてもらうなどの配慮が大切です。
足場の組立・解体の騒音
外壁塗装工事においてトラブルになりやすいのが、足場の組立・解体時の騒音です。
足場は金属製なので、設置工事中は金属を打ち付ける音が響きます。2,3軒先にまで届くような大きな音は、赤ちゃんのいる家庭やリモートワークをしている方の迷惑になりかねません。
一時的とはいえ騒音は近所トラブルになりやすく、事前に金属音がすることとスケジュールを近隣住民の方へ伝えておきましょう。
塗料の臭いが気になる
外壁塗装で使用する塗料には、強い臭いを発するものがあります。
しっかり乾けば臭いがしなくなるのですが、それまでは耐えられない悪臭を感じる人もいるので、窓を開けて過ごす季節はとくに近隣トラブルに繋がりやすいでしょう。
塗料の独特な臭いは人によって頭痛や体調を崩す危険性もあるため、塗装工事のスケジュールを近隣住民に告知しておくのも重要です。
また、臭いの弱い塗料も増えてきているので、予算や塗料の特徴から比較検討してもいいかもしれません。
外壁塗装でよくある隣家トラブル
外壁塗装工事中、隣接するお宅には少なからずご迷惑をかけてしまうでしょう。よくあるトラブルについて確認しておくと、いざというときに適切な対応ができます。
高圧洗浄の水や汚れの飛散
外壁塗装の前に、壁の汚れや古い塗料を流すために高圧洗浄を行ないます。
その際、水が飛び散らないように養生をしますが、業者が使う高圧洗浄の圧力は非常に強いため水の跳ね返りを完全には防げません。
隣家の洗濯物などに汚れがついてしまいトラブルになる場合があります。また、洗浄時の音がクレームになる可能性もあるでしょう。
初期対応の早さがトラブルを小さくするポイントです。
塗料が隣の家や車についてしまう
屋外で行なう外壁塗装では、塗料が隣家の外壁やカーポート、車などに付着してしまうリスクがあります。
塗料が飛び散らないように養生をするのは大前提ですが、もし近隣の建物や車に付着してしまった場合、基本的には業者が近隣の方と話して賠償などの対応をします。
トラブルになったときに適切に対処してくれる、損害保険に加入している塗装業者を選ぶのも重要なポイントです。
無断で隣家の敷地内へ立ち入る
隣家との間に十分なスペースがない場合、足場設置や作業のために近隣の敷地内に入る必要があります。マナーの悪い外壁塗装業者に依頼した場合、近隣トラブルの原因になりがちです。
無断で立ち入るのはもってのほかで、事前に隣家の住民の方へ許可をとるのが常ですし、なるべく迷惑にならないように誠意ある姿勢が求められます。
外壁塗装業者と契約する前に口コミやレビューを確認し、優良業者を選ぶようにしましょう。
近隣トラブルにならないために必要な挨拶
トラブルにならないために、工事前に必ず近隣挨拶を行ないましょう。
最低限挨拶が必要なのは、両隣と裏側・向かい側の4軒です。
最近は密集している住宅地も多く、私たちアイビーリフォームでは、両隣に加えて裏側の3軒・向かい側の3軒にもご挨拶に伺います。
近隣の方に安心していただけるように、できるだけお客様にも同行していただき、案内文とタオルを持ってご近所を回ります。
【案内文の内容例】
・「ご迷惑をおかけします」の旨
・工事内容
・工事予定期間
・作業時間
・休日
・施工業者の名前や連絡先
まとめ
外壁塗装工事でよくある近隣トラブルをご紹介しました。今後もずっと続くご近所付き合いにおいて、トラブルはできるだけ避けたいものです。
トラブルにならないためにも、『近隣に配慮できる業者を選ぶ』ことも非常に重要なポイントといえます。
工事前の挨拶は業者だけで行っているという塗装屋さんも多いようですが、アイビーリフォームではお客さまと一緒にご近所挨拶へ行くようにしています。
アイビーリフォームでの挨拶の様子は、こちらのブログからもご確認いただけます。