屋根塗装と屋根カバー工法の違い|それぞれの特徴を解説します

ご自宅の築年数が10年〜20年になると、屋根や外壁の劣化が気になりはじめます。

そして「そろそろ屋根塗装や外壁塗装をお願いしなきゃ・・・」と、塗装屋さんに見積り相談をするという流れが一般的です。

しかし、実際に職人が屋根の状況を確認した後で、カバー工法をおすすめするケースもあるのをご存じでしょうか?

今回は、屋根のメンテナンスを考えている方に向けて、「屋根塗装」か「カバー工法」のどちらを選ぶべきかわかるようにお話ししていきます。

屋根塗装とは

屋根塗装とは、屋根材を塗装するメンテナンス方法のことです。

既存の屋根の上から塗料を塗り直す作業になり、色褪せた屋根の美観を回復させられる点が最大のメリットです。

屋根のコケや汚れを洗浄し下地処理を行なったら、基本的には塗料を3度重ね塗りします。

メンテナンス時期

屋根塗装のメンテナンス時期となる目安をご紹介します。

・屋根に色褪せや剥がれがみられる

・屋根にコケやサビが発生している

・前回の塗装から10年以上が経っている 

使われている塗料によって耐用年数が異なりますが、屋根塗装の耐用年数は基本的に10年前後です。

目的・効果

屋根塗装を行なうことで、色褪せなどの見た目を改善できます。

使用する塗料の種類もさまざまで、シリコン塗料、フッ素系塗料、無機ハイブリッド塗料などの種類があり、それぞれ値段や耐用年数が異なります。

また、屋根材自体の効果と比べると小さなものにはなりますが、断熱効果・遮熱効果のある塗料を選ぶことで、夏場の室温上昇を抑制することにもつながるでしょう。

注意点

屋根材が全体的に劣化していたり、屋根の下地部分の補修が必要な場合は、塗装工事だけでは不十分な可能性があります。

その際は、後述のカバー工法や葺き替え工事など、屋根材を新しくしてしまう方が有効です。

カバー工法とは

カバー工法とは、 古い屋根材の上に新しい屋根材をかぶせるメンテナンス方法です。

作業内容を簡単に説明すると、既存の屋根を洗浄した後、ルーフィング(防水シート)を張って、その上に軽い金属屋根を取り付けていきます。

また、屋根材の内側(防水シートや野地板)も全て新設する場合は、葺き替え(ふきかえ)というメンテナンス方法になります。

メンテナンス時期

カバー工法のメンテナンスにおすすめのタイミングは以下の通りです。

・屋根材にひび割れや欠けが複数みられる

・屋根にコケやサビが発生している

・軽度な雨漏りがある

・築年数が15年前後

既存の屋根の上から新しい防水シートと屋根材をかぶせるので、見た目が美しくなるほか屋根材の劣化もカバーできます。

目的・効果

屋根のカバー工法を行なうことで、断熱性と防水性が向上します。

たとえば天井から軽度な雨漏りが発生している場合でも、新しい防水シートと屋根材によって防水性能が高まり、部分補修が簡単にすむ可能性もあるのです。

ただし、屋根の内部まで傷んでしまっているケースでは、屋根全体を新しくする葺き替え工事が必要なこともあるので、自分で判断せずに信頼できる専門業者に相談してみましょう。

注意点

カバー工法ができない屋根の種類があるので注意しましょう。とくに、陶器瓦やセメント瓦では、基本的にカバー工法ができません。

また、屋根の重量が増えることで建物の耐震性が低下してしまうリスクもあります。

屋根のメンテナンス方法の選び方

屋根塗装とカバー工法について解説しましたが、「結局、私の家にはどっちがおすすめなの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

きちんと判断するには、お問合せをいただき現地確認する必要がありますが、私たちが屋根塗装とカバー工法のどちらをおすすめするかを決める基準をお伝えします。

屋根塗装はどんな人におすすめ?

・できるだけ低コストですませたい

・築年数が10年未満

・屋根材にひび割れや欠損などの劣化症状が少ない

・手軽に塗料の色を変えたい

カバー工法はどんな人におすすめ?

・屋根の耐用年数を延ばしたい

・雨漏りはしていないが雨染みがある

・築10年〜25年の住宅

・凹凸が少なく重量が軽めの屋根材

まとめ

屋根のメンテナンスリフォームとして、屋根塗装とカバー工法について解説しました。

屋根材の種類や状態によって適したメンテナンス方法が変わります。屋根工事に関する専門知識をもつプロの業者に必ず確認してもらいましょう。

きちんと屋根を補修することで住宅の劣化スピードを遅らせ、長く住み続けることができます。

神奈川県厚木市周辺で屋根工事を検討しているなら、屋根工事・外壁塗装の専門家であるアイビーリフォームにご相談ください。

今すぐお電話をする