戸袋・雨戸とは?木製戸袋の塗装メンテナンスと修理交換

和風住宅の縁側に設置されている戸袋。最近では、金属製の雨戸シャッターが主流になってきていますが、築30年以上経つお宅には木製のものもあるでしょう。

今日は、戸袋と雨戸のメンテナンスについてお話ししていきます。

戸袋を塗装する手順や、傷んだ木製戸袋の交換方法など、ぜひ参考にしてみてください。

戸袋とは?雨戸との違い

戸袋とは、引き戸や雨戸などを収納する箱状の建具を指します。引き戸を用いる日本特有のもので、海外ではあまり見かけません。

雨戸は、建物の窓の外側に設置する板戸のことで、主に雨風をしのぐために使用します。ガラス窓のなかった時代は、障子の外側に木製の引き戸を設置していました。

現在の雨戸は金属製シャッターも多く、暴風雨から窓ガラスを守るとともに、防犯・遮光・プライバシー保護の役割を果たしています。

安全に使うために戸袋のメンテナンスが重要!

家の中からは見えない戸袋。台風の前に雨戸を引き出そうとしたら、戸袋がボロボロになっていた・・・なんてこともあるかもしれません。

定期的なメンテナンスで、戸袋の美観と安全、雨戸の機能性を保ちましょう。

戸袋に塗装が必要な理由

戸袋を長持ちさせるには、塗装によるメンテナンスが重要です。塗装には、見た目を美しくするとともに、木材や金属の劣化を防ぐ効果があります。

木製の戸袋は、劣化が進むと表面の板が割れたり、木材が腐食したりして危険です。金属製の戸袋も、サビてボロボロに崩れてしまうかもしれません。

塗装することで、紫外線や雨水から戸袋を守り、劣化の進行を遅らせることができます。

メンテナンス時期の目安

戸袋の塗装メンテナンス時期として、外壁塗装と同じように10年ごとの塗り替えがおすすめです。また、雨戸の耐用年数も10年〜15年とされています。

ただし、使用頻度や設置環境によっても劣化のスピードは変わるため、劣化症状があればそのタイミングで塗装業者に相談するといいでしょう。

【劣化症状】

・変色や色あせ

・塗装の剥がれ

・チョーキング(触ると白っぽい粉がつく)

・金属のサビ

・木材の腐食

木材や金属の劣化が激しい場合は、修理が必要になることもあります。塗装は部材を保護する役割が大きいので、戸袋が劣化する前に施工することが重要です。

戸袋を塗装する流れ

塗装は、戸袋や雨戸に不具合がない場合に行ないます。

木製であれば、戸袋も雨戸も全体的に塗装が可能です。アルミ製の場合は、アルミ部分以外のパネルと戸袋鏡板のスチール部を塗装します。

①洗浄

高圧洗浄で、汚れや古い塗料を落とします。

②ケレン作業

ケレン作業は、サンドペーパーやワイヤーブラシ、ヤスリ、電動工具などを使用します。サビや汚れを落とし、表面に小さな傷をつけることで塗料がしっかり密着します。

③養生

塗料が付着してほしくない部分を、テープやビニールで養生します。この養生を丁寧に行なうことで、塗装が美しく仕上がります。

④塗装・乾燥

スプレーや刷毛、ローラーなどで均一に塗装します。通常は、色ムラをなくすために重ね塗りをします。

木材や金属などの素材に合わせた塗料の選定が重要です。例えば、金属製であればサビ止め剤を塗ってから塗装をします。

傷んだ木製戸袋の修理・交換方法

築30年以上のお宅では、木製戸袋の劣化が気になってくるかもしれません。具体的な修理・交換方法について解説していきます。

もし、雨戸にも問題があるようなら、サッシごと全交換を検討した方がいいケースもあります。ただし、高額な費用になるため、戸袋だけの修理や交換もおすすめです。

どの程度で修理や交換になるか、ご自身では判断できないこともあるかと思います。お困りごとがあれば、アイビーリフォームまでお気軽にご相談ください。

部分的な木材の修理

古くなった木製の戸袋や雨戸は、部分的に補修した方がいい箇所も出てきます。

【木材の修理】

①戸袋の中のベニヤ板

②雨戸のレール

それでは、実際の施工例を紹介します。

①戸袋の中のベニヤ板を修理

戸袋内部のベニヤが剥がれてきており、雨戸を収納する際に引っかかっていました。このベニヤ板を交換することで、使い勝手もよくなります。

②雨戸のレールを修理

雨戸のレールですが、溝の部分がすり減っていました。レールの木材を新しくすることで、出し入れが楽になり、建て付けもよくなります。

鏡板だけを金属製へ交換

戸袋の木材の劣化が激しく、塗装してもあまり効果を得られないことがあります。その場合、雨戸に問題がなければ、傷んだ戸袋の鏡板(化粧板)だけを交換してもいいでしょう。 木製の新しい鏡板に交換してもいいのですが、より強度が高く耐久性のある金属製の鏡板もおすすめです。

まわりの木枠が使えるときは、そのまま残して塗装します。もし木枠の損傷も激しければ、側板を板金でカバーする方法をご提案するかもしれません。

このように部分的に交換すれば、全交換よりもかなり費用を抑えることができます。

まとめ

戸袋や雨戸は、建物を雨風や飛来物から守ってくれます。

塗装をすることで、見た目が美しくなるだけでなく、劣化を防ぐことができるのです。外壁塗装のメンテナンスと同時に、戸袋や雨戸も塗装してみてはいかがでしょうか。

アイビーリフォームは、神奈川県(厚木市・愛川町・伊勢原市・平塚市)で塗装工事を行なっています。戸袋の劣化が気になっている方は、無料の見積もり相談をお試しください。


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