外壁塗装の剥がれを放置するリスク

ふと目についた外壁塗装の剥がれを放置していませんか？

外壁塗装には約7年〜15年で「経年劣化」による剥がれが生じることもあります。

しかし、塗り替えから間もないのに塗装が剥がれてしまうのは「施工不良」の可能性もあるので注意しなければなりません。

なんにせよ、外壁塗装の剥がれを放置すると、見た目が悪いだけでなく、建物へのダメージも出てきます。

今日は、外壁塗装が剥がれてしまう原因、剥がれを放置するリスクなどについてお話ししていきます。

外壁塗装が剥がれる原因

外壁塗装の剥がれの原因として、主に「経年劣化」と「施工不良」が考えられます。

とくに施工不良の場合は保証がからんでくるので、まずは原因をはっきりさせましょう。

塗装後10年ほど経った剥がれは経年劣化

雨風や紫外線などの外的要因にさらされている外壁は、建物の中でも経年劣化の症状が顕著に現れる部分です。

経年劣化による外壁塗装の剥がれかどうかを見極めるポイントとして、外壁塗料の耐用年数を確認してみましょう。

あくまで目安ですが、耐用年数を過ぎた外壁塗装は剥がれなどの劣化症状が出始めます。

【塗料の耐用年数の目安】

塗装の剥がれ以外にも、「ひび割れ（クラック）」「白い粉がつく（チョーキング現象）」「カビやコケの発生」なども外壁塗装の経年劣化によってみられる症状です。

塗り替え後2,3年の剥がれは施工不良の可能性

塗り替え後すぐ、だいたい3年未満に外壁塗装の剥がれが確認できた場合は、施工不良の可能性があります。

施工不良とは、塗装業者の塗装工事における不備や不具合のこと。

施工不良が原因で外壁塗装が剥がれてきている場合、保証期間内であれば無償で補修してもらえる可能性があるため、新築時や外壁塗装時の契約書を確認しましょう。

施工不良といってもその原因はさまざまです。

【下地処理が不十分】

塗装工程に入る前の下地処理には、古い塗料やサビをケレン作業で除去したり、ホコリや汚れを高圧洗浄で洗い流したりといった作業が必要になります。

外からは見えない部分になりますが、この下地処理が不十分だと、塗料がうまく外壁材と密着せずに剥がれの原因となるのです。

【下塗り不良】

基本の塗装工程では、下塗り・中塗り・上塗りの3回の塗装を行ないます。中塗り・上塗り塗料は防水や美観機能があり、下塗り塗料には下地と塗料を密着させる役割があります。

塗料の密着力を高めるために、下地の状態に応じて下塗り材を適切な厚さに塗ることが重要です。

【塗料の選定ミス】

三度塗りの場合、外壁材（サイディング）と下塗り塗料や、下塗り塗料と中塗り・上塗り塗料の相性が重要です。

たとえば、最近よく使われている窯業系サイディングの場合、膨れの原因となる弾性塗料との相性は悪く、水蒸気を通過させられる透湿性を持つ塗料が適しています。

【乾燥不足】

塗料の種類ごとに定められている乾燥時間や塗布すべき量を守っていないと、塗膜がうまく形成されずに剥がれやすくなります。

また、下塗りから上塗りへと塗装を重ねる中で乾燥が不十分だと、逃げられなくなった湿気が膨張して浮きや剥がれの原因になります。

外壁塗装の剥がれを放置するリスク

外壁塗装の剥がれを見つけたら、すぐに補修することが重要です。剥がれている部分が小さくても、雨や風などの影響を受けて徐々に剥がれの範囲が広がっていきます。

剥がれを放置するとどのようなリスクが起こるのでしょうか。

見た目が悪くなる

外壁塗装が剥がれ下地が剥き出しとなった箇所が広がると、住宅の見た目が悪くなり、古びた印象を与えます。

さらに、剥がれを放置しているとひび割れの原因にもなり、そこから一気に外壁材の劣化が進んでしまいます。

雨漏りのリスクが上がる

外壁塗装の剥がれを放置する最大のリスクは「雨漏り」です。

塗膜が剥がれると防水性能が低下し、雨水が外壁材に浸透してしまいます。そこから次第に建物内部へと広がると雨漏りが発生します。

建材の腐食が起こる

外壁塗装の剥がれが原因で構造体にまで雨水が浸透すると、建材の腐食や内部結露、サビが発生しやすくなります。

また、害虫やシロアリが繁殖するリスクも高まります。建物の耐震性能にも影響し、住まいの安全性が損なわれるでしょう。

大規模工事の必要性がでてくる

外壁塗装の剥がれが広がり、雨漏りや建物内部にまで悪影響が出ていた場合、もはや外壁塗装の塗り替えだけでは手に負えません。

建物を支える構造部材が腐食すると、倒壊の恐れが出てきます。外壁材の張り替えだけでなく、数百万円という高額な費用のかかる大規模工事が必要になるかもしれません。

まとめ

外壁塗装の小さな剥がれでも、雨や風にさらされている外壁の一部なので、放置しているといつの間にか大きく広がってしまいます。

「剥がれの原因がわからない」「すぐに補修が必要なのか」とお悩みの方は、ひとまず塗装業者に診てもらうのがおすすめです。

施工不良による外壁塗装の剥がれが見つかったら、まずは前回塗装してもらった塗装業者に連絡しましょう。保証の対象となり、無償で補修してくれる可能性があります。

私たちアイビーリフォームは、「外壁塗装」と「屋根工事」のプロフェッショナルです。神奈川県厚木市・伊勢原市・平塚市を中心に『安心できる塗装工事』をご提供させていただいております。 お困りのことがあれば、まずは無料相談・お見積りをお試しください。