住まいの外壁に使われている「サイディング」ですが、塗り替えやメンテナンスが必要なのをご存じでしょうか?
定期的な外壁塗装によって、サイディングの劣化を防ぐことができます。その結果、建物寿命を延ばすことにもつながるのです。
今日は、サイディングに塗装が必要な理由から、塗り替え時期や費用についてご説明していきます。
新築時から一度も外壁塗装の塗り替えをしていない方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
外壁の約8割に使われる「窯業系サイディング」
外壁に使用されているサイディングには、窯業系・金属系・木質系・樹脂系など、さまざまな種類があります。
その中でも、現在最も使用されている外壁材が「窯業系サイディング」で、日本の新築戸建住宅の約78%に採用されています。
窯業系サイディングの材料は、セメントに繊維質などを混ぜ合わせたものです。パネル状に成型し、窯で熱を加えて化学反応を促進させ、乾燥させたのちに塗装します。
そのシェア率の高さから、デザインのバリエーションが豊富で、サイディングの中でも比較的安価なのが魅力。耐火性、耐震性にも優れています。
外壁塗装が重要な理由
「サイディングはメンテナンス不要じゃないの?」と思われる方も多いですが、実際には塗装やつなぎ目(シーリング)のメンテナンスが必要不可欠です。
実は、窯業系サイディングは塗装によって防水性を発揮します。塗装やシーリングが劣化してくると防水性が損なわれ、雨水が建物内部へと侵入してしまいます。
塗装は外壁の見た目を美しく保つだけでなく、雨風や紫外線からサイディングを保護し、建物全体の耐久性向上にも寄与しているのです。
外壁サイディング塗装の時期
外壁塗装をするタイミングはいつがいいのでしょうか。
新築時は既にサイディングに塗装が施されているのですが、耐久性の低い安価な塗料が使われているケースもないとは言い切れません。約8〜10年が経過したら再塗装を検討するといいでしょう。
また、2回目以降の塗り替え時期は、前回塗装した塗料の耐用年数が目安となります。
【塗料の耐用年数目安】
・アクリル塗料:2〜5年
・ウレタン塗料:8〜10年
・シリコン塗料:10〜15年
・ラジカル塗料:10〜15年
・フッ素塗料:15〜20年
一般的に外壁塗装は10年ごとに行なうのが目安とされていますので、新築から10年サイクルで塗り替えを意識してもいいかもしれません。
塗り替え時期のサイン
建物の置かれている自然環境によって、塗料やサイディングが劣化するスピードは異なります。自分で確認できる外壁の塗り替えサインも参考にしてみましょう。
・汚れ、苔、藻、カビの発生
・つなぎ目(シーリング)の剥がれやひび割れ
・色褪せ
・外壁を触ると白い粉がつく(チョーキング現象)
・塗膜の剥がれ
・サイディングの反りやひび割れ(クラック)
外壁サイディング塗装の費用
外壁サイディング塗装の費用は家の大きさによって異なりますが、広さ30坪程度の一般的な戸建住宅なら『50万〜120万円前後』が相場となります。
費用に差が出る理由として、「足場の組みやすさ」「外壁の劣化度合い」「耐久性や機能性のある塗料の使用」「家の形状(外壁面積)」「業者の熟練度」などがあるでしょう。
見積りのプラン
複数の業者で相見積りをとることも重要ですが、アイビーリフォームではお客様のご要望に沿って複数のプランをご掲示させていただいております。
【アイビーリフォームのプラン例】
坪数 | Aプラン | Cプラン | Eプラン |
20坪 | 96.8万円 | 59.4万円 | 37.4万円 |
30坪 | 118.8万円 | 75.9万円 | 48.4万円 |
40坪 | 136.4万円 | 90.2万円 | 60.5万円 |
50坪 | 147.4万円 | 101.2万円 | 71.5万円 |
(税込金額表示)
見積りの内訳
一般的な外壁塗装の見積りは、以下のような内訳になります。
・足場代
・飛散防止ネット
・高圧洗浄
・養生
・シーリング
・塗装代
・廃棄物処理など
まとめ
日本の住宅で外壁材として普及している窯業系サイディング。初期費用を抑えられ、デザイン性も優れています。
地震にも火事にも強いのがメリットですが、サイディングの耐久性を保つためには定期的なメンテナンスが重要です。
築10年以上経っているお家で、まだ外壁塗装の塗り替えをしていない方は、塗り替え時期のサインも確認してみましょう。
外壁の劣化を見つけたら、早めに外壁塗装の専門業者に相談してください。窯業系サイディングは水に弱い性質があるので、劣化を放置していると雨漏れなどの症状を引き起こすこともあります。
アイビーリフォームでは、無料の見積り相談を受け付けております。現地調査で詳しい見積りプランの提案もお任せください。