外壁塗装の見積書には、ほとんどのケースで「足場費用」が記載されてきます。
「外壁塗装に足場は本当に必要なのか?」
「安く足場を設置して欲しい」
「足場にかかる費用相場を知りたい」
このように感じている方も多いかもしれません。
今日は、外壁塗装工事に足場が必要な理由、足場の種類などをご説明します。
気になる費用相場と大まかな計算方法も確認しておきましょう。
外壁塗装に足場は必要?
外壁塗装に足場が必要な理由は、大きく3つあります。
・塗装職人の安全を確保するため
・施工品質を高めるため
・近隣トラブルを防ぐため
そもそも労働安全衛生法では、2m以上の高所作業において足場の組み立てが義務付けられています。つまり、職人の安全を守るために足場の設置が必須なのです。
また、断熱や防水などの機能性塗料は、適切な厚さで塗らなければきちんと効果を発揮できません。足場があることで姿勢が安定し、ムラなくきれいに塗装できます。
さらに足場の外側に飛散防止ネットをつけることで、職人の落下防止とともに、近隣に塗料などが飛び散るのを防げます。
足場の種類とメリット・デメリット
安全で効率的な塗装作業に必要不可欠な「足場の種類」についてご紹介します。
単管足場
単管足場とは、直径48.6mmの鉄パイプ(単管パイプ)をクランプという金具で接合して組み立てる足場のことです。作業床となる板を敷かずに2本のパイプの上に立って作業します。
【メリット】
・狭い場所でも設置可能
・組み立てが比較的簡単
【デメリット】
・高層建築物には不向き
・足場が不安定で安全性に欠ける
単管ブラケット足場
単管ブラケット足場とは、単管足場にブラケットと呼ばれる金物を使用して、作業床を取り付けた足場のことです。
板をボルトで一つずつ固定するため単管足場よりも設置に時間がかかりますが、足元が安定し安全性も高まります。
【メリット】
・単管足場よりも安全性が高い
・組立の自由度が高い
【デメリット】
・組立て・解体に時間がかかる
・金具の固定時に大きな音が出る
くさび(ビケ)足場
くさび(ビケ)足場は、現在の塗装現場で最も主流となっている足場です。
パイプの両端についている「くさび」を、支柱の「コマ」に差し込み、ハンマーで叩き込んで組み立てます。
【メリット】
・手早く設置・解体できる
・足場が安定し作業効率が上がる
【デメリット】
・幅が狭い場所には設置できない場合がある
・金具の固定時に大きな音が出る
外壁塗装足場の費用相場
外壁塗装の足場単価は、1㎡あたり700円〜1000円です。一般的な戸建て住宅であれば、およそ15万円〜25万円になるでしょう。
家の外周がわかれば、ご自宅の大まかな足場費用を計算できます。
【足場費用の計算式】
足場架面積 = [家の外周(m)+ 8m] × 家の高さ(m)
足場の費用 = 足場架面積 × 単価(㎡)
(家の高さの目安:1階建て=3.5m、2階建て=6m、3階建て=8.5)
ただし、足場が組みにくい立地だと費用が高くなるケースもあります。
【足場の費用が高くなる例】
・隣家との隙間が狭い
・敷地入り口から建物まで距離がある
・敷地入り口から建物まで高低差(階段)がある
・敷地前に車が停められず手運びが必要 など
足場を設置するときの注意点
足場は塗装工事が完了するまで設置したままになります。外壁近くに車や鉢植えなどを置いている場合は、移動させておくと安心です。
また、ご家庭の敷地だけで足場を作れないときには、お隣の敷地を借りるケースもあるかもしれません。
足場を組み立てる際は騒音も出ます。トラブルにならないように、ご近所に挨拶をしておくことも大切です。
まとめ
外壁塗装に含まれる足場費用を「高い」と感じるかもしれません。しかし、職人の安全を守るため、施工品質を高めるためには必要不可欠です。
30坪2階建ての戸建て住宅では、足場費用が15万円〜20万円程度になるでしょう。
足場費用が安すぎる業者は、塗装単価を高く設定している可能性があります。まずは無料のお見積りで、比較検討してみるのをおすすめします。
足場の設置や塗装工事中は、足場組み立ての騒音・塗料の飛散・悪臭などでご近所トラブルが起こりやすいです。
アイビーリフォームでは、工事が始まる前にご近所の方へご挨拶に伺います。どうぞ、安心してご依頼ください。