外壁塗装・屋根塗装で見逃せない!アスベスト(石綿)調査と掲示義務

外壁塗装や屋根塗装をご検討中の方にとって、見落としてはならないのが「アスベスト(石綿)」に関する調査と掲示義務です。

とくに築20年以上の建物では、知らずにアスベストを含んだ建材が使われているケースもあり、適切な調査を行なわずに工事を進めると、思わぬ健康被害や法的リスクを招く可能性もあります。

今回は、アスベストの基礎知識から、外壁・屋根塗装における「事前調査・結果掲示の義務化」まで、わかりやすく解説していきます。

アスベスト(石綿)とは?建物に使われていた理由とその危険性

かつて「夢の素材」とも呼ばれたアスベストは、今では健康被害を引き起こす危険物質として知られています。まずはその特徴とリスクについて確認しておきましょう。

アスベストの特徴と用途

アスベスト(石綿)は、天然に産出する繊維状鉱物で、以下のような特性に優れていたことから、かつては建築資材として幅広く使用されていました。

  • 高い断熱性・耐火性
  • 優れた防音性・耐久性
  • 加工のしやすさ・低コスト

そのため、1970年代から1990年代にかけて、屋根材(スレート)、外壁材(窯業系サイディング)、天井材、内装下地など、様々な場所に用いられてきました。

2006年に全面的にアスベストの新規使用は禁止されていますが、過去に建てられた建物の多くには、今なお残されたままとなっています。

アスベストが引き起こす健康被害

アスベストの最大の問題は、目に見えない細かな繊維が空気中に飛散し、それを吸い込んでしまうことによる健康被害です。

主に以下のような病気を引き起こすとされています。

  • 肺がん
  • 中皮腫(胸膜や腹膜などにできるがん)
  • じん肺(粉じんによる肺の繊維化)

いずれも重篤な病気であり、しかも発症までに10〜50年という長い潜伏期間があるため、症状が出たときには手遅れになるケースもあります。

参考:アスベスト(石綿)に関するQ&A|厚生労働省

外壁塗装・屋根塗装工事とアスベストの関係

アスベストは解体時だけでなく、実は外壁や屋根の塗装工事でも注意が必要です。

どんな建材にアスベストが含まれている?

アスベストが使われていた主な建材には、以下のようなものがあります。

  • スレート屋根材(石綿スレート)
  • 窯業系サイディングボード
  • パルプセメント板
  • 押出成形板

これらは外壁や屋根の仕上げ材として広く流通していたもので、築年数が20年以上の住宅では、アスベストを含んでいる可能性が十分にあります。

とくに1990年以前に建てられた住宅については、使用されている確率が高くなるので注意が必要です。

塗装工事でもアスベストが飛散する?

「アスベストは解体時の話でしょ?」とお思いの方も多いかもしれませんが、実は外壁や屋根の塗装工事でも飛散のリスクがあることをご存じでしょうか。

たとえば、高圧洗浄で古い塗膜を剥がす際や、塗装前に表面を研磨する作業、さらにビス打ちや穴あけといった工程では、アスベストを含んだ建材が傷つけられたり削られたりして、微細な繊維が空中に舞ってしまう可能性があります。

だからこそ、塗装工事を行なう際にも事前のアスベスト調査をしっかりと実施し、必要な安全対策を講じることが重要なのです。

法改正で義務化されたアスベストの事前調査と掲示

アスベストによる被害を防ぐため、2023年に関連法令が改正されました。調査の義務化や掲示のルールなど、工事に関わる重要なポイントを解説します。

2023年法改正で「事前調査と結果掲示」が義務に

建築関連の法律が改正され、2023年10月から着工の屋根・塗装工事においてもアスベスト対策がさらに強化されました。

具体的には、「石綿障害予防規則」や「大気汚染防止法」などの法令が見直され、一定規模以上の解体・改修・塗装工事を行なう際は、必ず「事前調査」を実施し、その結果を「現場に掲示」することが義務化されました。

さらに、この調査は国の認定を受けた有資格者が実施しなければならず、専門的な知識と正確な判断が求められる作業となっています。

調査結果の掲示とは?

調査結果の掲示とは、アスベスト調査を実施したうえで、その結果を国が定めた様式に従って記載し、工事現場のよく見える場所に掲示することを指します。

この掲示は工事期間中、誰でも常に確認できる状態で保たれていなければならず、周囲の住民や現場の作業者に対して、工事が安全に行なわれていることを明示する「見える化」の取り組みのひとつです。

掲示がない=信頼性に欠ける業者かも?

掲示が見当たらない場合、「本当に調査は行なわれているのだろうか?」と不安に思う方もいるかもしれません。実際、現場によっては掲示が徹底されていないケースも見受けられます。

もちろん、すべての業者が悪質というわけではなく、単に制度への理解や対応が追いついていないという場合もあるでしょう。しかしながら、調査結果の掲示は、住まい手やご近所の方々の安心にもつながる大切なステップです。

きちんと掲示がされている現場は、法令を守る姿勢や安全への配慮がしっかりしている証拠とも言えます。「この会社なら安心して任せられる」と感じられるかどうかは、こうした細かな対応にも表れてきます。

まとめ

アスベスト(石綿)は目に見えないリスクであるからこそ、塗装工事の前にしっかりとした調査を行ない、結果を掲示することがとても大切です。

法改正により、一定規模の外壁・屋根塗装においても、アスベストの事前調査と掲示が義務化されました。万が一、掲示がされていない場合には、調査そのものが行なわれていない可能性もあるため、信頼できる業者かどうかを見極めるポイントにもなります。

アイビーリフォームでは、アスベストの事前調査はもちろん、調査結果の掲示や工事中の安全管理まで、法律に基づいた丁寧な対応を徹底しています。 「うちは対象になるの?」「まずは話だけ聞いてみたい」という方も、お気軽にご相談ください。



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